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Q&A

過去の問い合せ集 - 2013年度 Q&A集

【対応分野:住宅屋根防水】

Q1

弊社製品屋根材の飛火試験を実施するにあたり、下葺き材として改質アスファルトルーフィングを含めたいと思っています。ここで問題となるのが、ルーフィングの単位面積当たりの質量です。JIS規格が無い為、最大値を表示し「g/m2以下」としたいのですが、具体的な製品が判りません。当工業会加盟各社の中で最も大きな質量の製品を紹介して頂きたく連絡しました。一部の情報では2500g/m2があるようですが商品名は判っていません。

A1

改質アスファルト系下葺き材に関してはご存じのようにJIS規格がありません。
そこで、品質を維持するため、当工業会で独自に工業会規格を制定し、会員各社が協定を結びこの品質を維持するようにしています。
しかし、会員各社でその品質設計が微妙に異なるため、今回の試験の場合にはメーカーを特定していただいた方が良いと思います。
特定するとなるといろいろ問題が出てくるかもしれませんが、全国的な販売経路を持っている大手であれば供給等の問題はないと思います。

【対応分野:建築防水】

Q2

陸屋根約300m2露出型屋上アスファルト防水について質問です。施工後約10年を経ています。シート継ぎ目がわずかに盛り上がっています。つなぎの部材に割れ目が生じている部分が有ります。シート上を歩くとベコベコする部分があります。建設当時ベコベコは有りませんでした。エア抜き用のパイプが約5m毎に計4本有ります。漏水しないように十分な対策を取りたいと考えています。
1.シートがベコベコする原因は空気でしょうか?水でしょうか?
2.シートのつなぎ部に割れ目が生じた原因はシートが浮いたからでしょうか?浮く原因は何でしょうか?
3.今後もシートの浮きが酷くなるものでしょうか。浮きを無くす方法はありますでしょうか?

A2

早速ですが、お問い合わせの件につきましてお答えいたします。

1.シートがベコベコする原因は空気でしょうか?水でしょうか?

ベコベコするとのことですが、空気か水かどちらかに特定することはいただいた情報からは残念ながら特定できません。
防水層は下地コンクリート中に含まれる水分の影響で膨れることがあります。それを防止するため通気工法が開発され、通気用シートと脱気塔を組合わせた工法が広く採用されています。しかし、実際の現場ではいろいろな条件下で防水工事が行われるため、脱気工法を採用していても部分的に防水層が膨れることがあります。さらに、通気用シートは下地との間に通気のための空隙ができる為、ここにコンクリート中の水分が蒸発して溜まり、温度が下がった時結露を起こすこともあります。
したがって、ベコベコの部分は空気、水、空気+水のいずれかが含まれると考えられます。

2.シートのつなぎ部に割れ目が生じた原因はシートが浮いたからでしょうか?

アスファルトの露出防水とのことなのでシート同士の接着は現場で溶かしたアスファルトで張り合わされていると思います。この際余分なアスファルトが重ね合わせ部分からはみ出します。亀裂が出来ている部分はこのはみ出したアスファルトではないでしょうか?通常、アスファルトの露出防水の場合、砂が付いたルーフィング(シート)の上に、仕上げ塗料としてシルバーもしくはカラー系の塗料が塗られています。はみ出したアスファルトに上にも塗料が塗られていますが、この部分は砂の部分より早く塗料の表面に亀裂が入る傾向があります。今回はこの現象が起きているのではないでしょうか?
しかし、アスファルト防水は何枚もルーフィング(シート)を張り重ねる工法のため、最上層のはみ出したアスファルトに亀裂が入ったとしても、その下側にある防水層がしっかり機能していますので、雨漏りなどを引き起こすことはありません。

3.今後もシートの浮きが酷くなるものでしょうか。浮きを無くす方法はありますでしょうか?

施工後、約10年を経過しているとのことなので、屋根コンクリートスラブの乾燥も進んでいると思われます。したがって、防水下地からの水分の供給がなければ防水層のふくれはこれ以上大きくなることはないと考えられます。
浮き(膨れ)をなくす方法ですが、残念ながらありません。現在、屋根から漏水がなく防水性能が保たれている状態であれば、次回のメンテナンスまで手を付けない方が良いと考えます。と言いますのは、膨れた部分を切開して補修するような方法では、折角の防水層に穴を空けることになり、危険性が高いと思われます。

最後に、結論のようなものを申し上げますが、現状のまま暫く様子をみられてはいかがですか?
今後は長期修繕計画の中で屋根の補修・改修を検討していただき、施工業者とも相談されて大凡15年から20年を目安に屋根全面の防水改修をご検討されたら如何ですか?

【対応分野:住宅屋根防水】

Q3

アスファルトルーフィング940の通気性能を知りたいのですが具体的な数値があれば教えていただきたいです。

A3

戸建て住宅に用いられるアスファルト製品は大きく分けて次の2種類になります。

1.アスファルトルーフィング、2.アスファルトフェルトです。

1.は中心部に基材(多孔質の紙)があり、それにアスファルトを浸透させ、さらにその両側に薄いアスファルト層を重ね、表面に粘着防止のため鉱物質の紛体がつけられた製品構成をしています。アスファルトの被膜があるため、防水性に優れていますが、透湿性(通気性)はありません。
お尋ねのアスファルトルーフィング940はここに分類されます。

2.は1と同様な構成ですが、基材にアスファルトを浸透させ、余分なものは搾り取ります。そこで両側にはアスファルト層はありません。
そのため通気性能はありますが、防水性能はありません。アスファルトフェルト430などが該当します。
したがって、アスファルトルーフィング940においては通気性能はほとんどないと思われ、残念ながら測定したデーターもありません。

【対応分野:建築防水】

Q4

[お名前]  伊藤 雅之
Asルーフィングの重ね幅10cmについて根拠となる参考文献等があれば頂きたいです。

A4

アスファルトルーフィングのラップ幅に関するお問い合わせですが、100mmの技術的な根拠はありません。
通常アスファルトルーフィング等の防水材は製品の幅が1,000mmとなっております。その幅の10%を張り重ねて防水層を形成する施工方法は
日本に防水材が導入された昭和初期から慣習上行われていたようです。しかし、何で重ね幅が100mmになったかわ不明です。
昭和初期にアスファルト防水がアメリカから導入された際、鎧張りといってルーフィングの幅の1/3を順次張り重ねるといった施工工法が採用されていました。
しかし、この方法では材料の使用量が多くなり、当時まだ高価な輸入品のアスファルトルーフィングを効率用(経済的にも)使う方法として、当時の人達が工夫して考え出されたものと思われます。
現在ではアスファルト防水以外の合成高分子ルーフィングのシート防水(ゴムシート&塩ビシート防水)においては、材料が高価なため重ね幅は50mmで施工してしている場合もあります。工場で成形された防水シートは一定の幅で製造されるため、防水層(水を通さない膜)を現場で作るには、相互に張り合わせることになります。
色々な防水工法ではその性能が発揮できるように、経済性、施工性等を考慮してその重ね幅を決めています。

【対応分野:住宅屋根防水】

Q5

湿式浴室設置の場合の、室内側防水紙としてアスファルトフェルトは適切ですか?ルーフィングでないとダメですか?ご教授下さい。外側には別途防水紙設置しています。

A5

アスファルトフェルトとアスファルトルーフィングの違いですが、フェルトは基材(多孔質な紙)にアスファルトを浸み込ませ、余分なアスファルトはロールで絞り取った製品です。ルーフィングは同様の基材にアスファルトを浸み込ませるまでは同じですが、さらにその両側にアスファルトの薄い層をコーティングします。
したがって、フェルトは通気性があり、水蒸気は通過することができますが、ルーフィングは通気性がなく水蒸気も通しません。浴室の内壁であればルーフィングの方が適していると思われます。構成は断熱材+壁下地+ルーフィング+仕上げ材の順になるかと思います。以上、簡単ですがお答えとさせていただきます。
もし、ご不明な点が御座いましたら、ご遠慮なく事務局までお問い合わせください。

【対応分野:建築防水・住宅屋根防水】

Q6

貴会ホームページ、技術情報、アスベストについての記述の中で①表1のフェルト、ルーフィングの名称に特殊と書かれているのはなぜですか。

A6

ご存知のようにアスファルトフェルト、ルーフィングはともにJIS規格があります。アスファルトフェルトやルーフィングは紙(吸い取り紙のようなもの)を基材としてそれにアスファルトを含浸または塗覆(コーティング)するといった製品構成になっています。しかし、有機質繊維でできた紙は吸湿・乾燥の繰り返しで変形することが良くい起こります。そこで、基材の中にアスベスト(実際には岩綿)を混入して吸湿・乾燥の繰り返しで変形しにくい製品を作った時期がありました。
しかし、この製品はJIS規格の適合を受けなかったため、特殊の文字を頭に付けて区別をしました。また、販売価格を高めに設定するために、通常品と区別をするために特殊の文字をつけた経緯があります。
現在では健康障害を引き起こす原因となる物質として認定されているため、使われておりません。