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Q&A

過去の問い合せ集 - 2014年度 Q&A集

【対応分野:】

Q1

貴会ホームページ、技術情報、アスベストについての記述の中で①表1のフェルト、ルーフィングの名称に特殊と書かれているのはなぜですか。

A1

ご存知のようにアスファルトフェルト、ルーフィングはともにJIS規格があります。アスファルトフェルトやルーフィングは紙(吸い取り紙のようなもの)を基材としてそれにアスファルトを含浸または塗覆(コーティング)するといった製品構成になっています。しかし、有機質繊維でできた紙は吸湿・乾燥の繰り返しで変形することが良くい起こります。そこで、基材の中にアスベスト(実際には岩綿)を混入して吸湿・乾燥の繰り返しで変形しにくい製品を作った時期がありました。
しかし、この製品はJIS規格の適合を受けなかったため、特殊の文字を頭に付けて区別をしました。また、販売価格を高めに設定するために、通常品と区別をするために特殊の文字をつけた経緯があります。
現在では健康障害を引き起こす原因となる物質として認定されているため、使われておりません。
以上、簡単ですがお答えとさせていただきます。

【対応分野:】

Q2

いつもお世話になります。2013年にIARCの発がん性リスク一覧のグループ2A(それまではグループ3)にブロンアスファルトが追加されたと聞きました。今後のアスファルト業界に対する影響等についての情報、取り組み状況等がありましたら教えて頂けませんでしょうか。宜しくお願い致します。

A2

早速ですがアスファルトの発がん性に関する工業会としての見解を書かせていただきます。

1.新聞報道

世界保健機構WHO(World Health Organizationスイス・ジュネーブ)の下部組織である国際がん研究機構IARC (Ineternational Agency for Reasarch on Cancerフランス・リヨン)は、瀝青質として従来 の「Group3:発ガン性に分類できない」 から職業的に防水工事でブロンアスファルト(oxidized butimens)およびその排出物(煙・蒸気)に接することはGroup 2A: probably carcinogenic(おそらく発がん性がある)に分類変更したと、2011年10月18日に新聞発表した。

2.アスファルトルーフィング工業会における調査

加盟各社従業員(定年退職者を含む)の健康調査を実施
アスファルトルーフィング工業会では、従来から防水工事用アスファルトを含むブロンアスファルトおよびその排出物と発がん性との関連性について調査・検討を行ってきた。

  • 在職者(592名)の健康状況。在職者のがんを含む既往症の調査結果は個人情報保護法により、不明の者が全体の1割超となった。在職中にがんで死亡した人数は4名。製造部門所属者と製造部門以外の所属者で、顕著な差は認められなかった。また、在職中志望者の死因においては、アスファルトの影響があると推定される、皮膚がんや肺がんは認められなかった。
  • 定年退職者(233名)の健康状況。定年退職者の存命率は全体で67%、在職時に製造部門に所属していた者の存命率は65%で在職中の職種の違いによる存命率は顕著な差は認められなかった。また、在職時に製造部門に所属していた者の健在者の平均年齢及び死亡時の平均年齢は他業務に従事していた者に比べて、若干低い傾向はあるものの、顕著な差とは認められなかった。定年退職者の内、死亡した人数は76名。製造部門所属者(39名)と不明を含む製造部門以外の所属者(37名)。内、がんが死因となった者は製造部門所属者(5名)と不明を含む製造部門以外の所属者(7名)で、顕著な差は認められなかった。

3.アスファルトルーフィング工業会の見解

以上の調査、検討の結果、アスファルトルーフィング工業会として

  1. ブロンアスファルトそのものは天然物に近く、安定した物質であり、人体・環境への影響は少ない。
  2. ブロンアスファルトおよびその排出物(煙・蒸気)と発がん性との関連性は明確に認められない。
  3. アスベストやコールタールの様に物質そのものが、発がん性に分類されたのではなく、職業的に常時ブロンアスファルトの排出物(煙・蒸気)に暴露されることを指摘している。言い換えると、アスファルト防水施工現場周辺の居住者等には影響がないものと推定
    される。
  4. アスファルトルーフィング工業会加盟各社の健康調査により、ブロンアスファルトおよびその排出物(煙・蒸気)に接する機会の多い製造部門従事者に発がん率の顕著な増加は認められない。
  5. この20年来に、ブロンアスファルトを溶融して使用するルーフィング類製造工場において環境整備が図られ、大幅に作業環境が改善されている。
  6. 併せて、ブロンアスファルトを溶融して使用するアスファルト防水施工現場においては、アスファルト溶解釜の改善や低煙・低臭型環境対応型防水工事用アスファルトの開発が行われ、アスファルト防水施工現場における作業環境は大幅に改善されている。

ことを確認した。

IARCの役割は、「一面では疑わしい化学品・物質・作業環境・生活習慣を注意喚起する。」ことにあり、また、この決定に法的規制は伴わないと認識している。しかしながら、疑わしい作業環境を注意喚起されたことを受けて、アスファルトルーフィング工業会として、継続して、ルーフィング類製造工場やアスファルト防水工事施工現場での作業環境改善のため、以下の施策を講じるものとする。

  1. ブロンアスファルトの溶融温度(260℃程度)の遵守をアスファルト防水関係者へ啓蒙する。
  2. 溶解装置の改善等、ブロンアスファルトからの排出物を低減できる施策を講じる。
  3. ブロンアスファルトの溶融温度を更に下げる施策を継続する。

以上、ご不明な点がありましたらお手数ですが再度お問い合わせ下さい。

【対応分野:】

Q3

アスファルトルーフィング1500は金属屋根の下地材として一般的に使用されていますか?940との違いはどういった点でしょうか?また施工方法はタッカー止めでよいのですか?一般的に流通されていて容易に入手できますか?教えてください。お願い致します。

A3

アスファルトルーフィングには①戸建て住宅の下葺き材②事務所ビル等の屋上の防水材の用途があります。
①の分野ではアスファルトルーフィング940が主力製品です。
②の分野ではアスファルトルーフィング1500が主な製品です。
これらの違いは平米重量であり、名称からもお分かりのように940g/㎡、1500/㎡となります。
アスファルトルーフィング1500は国土交通省営繕部が制定する標準防水仕様の中で使われています。
しかし、この1500を①の分野で使うことはほとんどありません。もし、940よりももっと高性能な下葺き材を必要とされる場合には、改質アスファルトルーフィングと呼ばれる高級下葺き材が用いられます。
改質アスファルトルーフィングはアスファルトにゴムや樹脂などの改質材を混入し、アスファルトの品質を改良したものです。大手ハウスメーカーではこの改質アスファルトルーフィングを住宅性能の向上といった消費者ニーズに合わせて採用されるケースが増えています。
したがって、1500よりはこの改質アスファルトルーフィングがお勧めです。施工方法は940と同じです。
詳細につきましては当工業界のホームページから各会員のホームページにアクセスされて、製品情報を入手いただければ存じます。

【対応分野:】

Q4

貴工業会のHPの「アスファルト防水」欄を閲覧させていただきました。そのなかの「熱工法」に関して教えていただきたいことがあり、質問させていただきます説明文に「溶融アスファルト「溶融改質アスファルトを流し、」と記載されていますが、現在では、従来の「溶融アスファルト」ではなく、「溶融改質アスファルト」の使用が一般的なのでしょうか。また、この「溶融改質アスファルト」を使用した場合には、国交省監修の「公共建築工事標準仕様書25年版」の9章2節「アスファルト防水」の内容とは異なる工法となるのでしょうか。お教えいただければありがたく存じます。よろしくお願いいたします。

A4

早速ですが、「溶融アスファルト」、「溶融改質アスファルト」についてご説明をさせていただきます。
これらの材料はいずれもアスファルト防水「熱工法」に用いられる材料です。(ルーフィング相互を貼り合わせるために用いる)「溶融アスファルト」については国交省仕様に記載があるようにJIS規格があり、これに合格したものが流通しています。
(JIS K 2207 防水工事用アスファルト 3種)
「溶融改質アスファルト」については現在JIS規格がありません。防水材料メーカーが研究開発し、自社の仕様に使っています。したがって、国交省仕様には適合しません。
改質アスファルトとは通常のアスファルトに熱可塑性の合成樹脂、合成ゴムを配合して、その性能を改良したもので近年環境対応型の防水工法が開発された際に、その防水性能を落とさないで防水層の層数を減らしCO2の発生量の削減、地球温暖化に貢献する工法が導入され、今では広く社会に認知されているものです。しかし、現時点ではJIS規格ができていないため、国交省仕様には取り込まれていません。ただ、これはこと「熱工法」に限ったもので、国交省仕様の中でも、トーチ工法もしくは常温粘着工法(AS・・仕様)においては、JIS A 6013の改質アスファルトルーフィングが用いられています。(溶融アスファルトではなくルーフィングに加工されたものであれば、JISがあり国交省仕様に組み込まれています)
以上、大変分かりずらい説明になりましたが、ご理解いただけましたでしょうか?
もし、ご不明な点があれば事務局・串原までお問い合わせください。

【対応分野:】

Q5

お世話になります。ARKマークについて質問します。改質アスファルトルーフィングについて工業会に加盟しているメーカーさんと話をしていたところ規格に適合した商品にARKマークを使用できるのは各メーカー1商品のみと聞きましたが、それは何故でしょうか?

A5

この度は当工業会にお問い合わせをいただきまして誠に有難うございます。
早速ですがお問い合わせについてお答えいたします。

ARKマークの表示について
当工業会が独自に運用しております改質アスファルトルーフィング下葺き材規格(ARK-04S」があり、この規格に合格したものについてはARKマークの表示を許可しています。
工業会では品質を維持するために、会員同士でお互いに他社品の品質チェックを行い、品質の維持に努めております。
そこで、現状ではより厳密な管理を行うため会員各社それぞれ1製品を対象にこのような試みを行っています。現段階では改質アスファルトルーフィング下葺き材の啓蒙・普及に重点をおいて活動をしております。
今後、改質アスファルトルーフィング下葺き材のJIS規格が制定された後はこのような制限はなくして、各社それぞれの考えに基づいた
製品開発が行われるものと思います。

【対応分野:】

Q6

アスファルト系下葺き材の中で650と940とはどう違いますか?

A6

650はJISにも書いてありますが、アスファルトフェルトで、アスファルトルーフィングではありません。アスファルトフェルトは屋根の下葺き材としての用途ではなく、壁のモルタル仕上げの際の下葺き材として用いられます。数字はそれぞれの㎡当たりの重量でランク分けしています。

【対応分野:】

Q7

Q&A集でアスファルト防水を撤去した時の廃棄処分は「廃プラスチック類」とありますが、ルーフィングに付着しているコンパウンド等も同様の考えでよろしいでしょうか?「廃油」の説もあるのですが、よろしくお願いします。

A7

早速ですがお問い合わせをいただきました件についてご説明をさせていただきます。
ご存知のように屋上のアスファルト防水は現場でアスファルトを溶融し、アスファルトルーフィングを交互に貼り重ねて作られる積層防水工法です。この際フーフィングとアスファルトは一体化し、それぞれを引き剥がすことは困難です。そのため、改修工事の際アスファルト防水層を撤去する際にはそれぞれが一体化しているため分離することはできません。そのような訳で撤去・廃棄処理するアスファルト防水層は「廃プラ」に分類され廃棄処理されることになります。
確かにアスファルトは原油から精製されますが、流通段階では液体ではなく固形物として取り扱われますので「廃油」に分類するのは難しいかもしれません。

【対応分野:】

Q8

お世話になります。弊社太陽電池モジュールメーカーでございまして、この度建材一体型モジュールの飛び火認定を申請致します。
こちら申請するにあたりまして、ルーフィング材の有機質量と無機質量、それに加えまして成分表を提出する必要がございます。
大変お手数をおかけ致しますが、組成成分名称○○系等○%(±○○)という表現で、改質アスファルトルーフィング、通常アスファルトルーフィングそれぞれの協会で加盟されております企業製品で、最大量での質量と厚みを教えていただけないでしょうか。

A8

通常アスファルトルーフィング(940)の場合
原紙:20±2%、アスファルト:40±2%、鉱物質粒子:40±2%

改質アスファルトルーフィング系の場合
原紙:18±1%、改質アスファルト:60±2%、表面材:2±0.5%、鉱物質粒子:20±2%

になります。

この数値は目安程度にお考え下さい。
また、表面材は防滑性を付与するために表面に塗布する塗料のようなものとお考え下さい。

【対応分野:】

Q9

釘メーカーであるA社のNと申します。
貴工業会の「改質アスファルトルーフィング下葺き材」規格表ARK04s-03:2006に記載されている、「7.8釘穴シーリング性」の試験について質問させて頂きます。
釘の形状によるシーリング性の違いの確認を、貴工業会規格の方法で確認したいと考えております。お手数ですが、以下の質問について、ご教授お願い致します。
試験結果の確認方法として、b)3)に下地が濡れていないこと、b)4)に下地裏面に漏水しないことと記載されていますが、

  1. 「下地」とは、図4の試験片、耐水合板またはプラスチック発砲板等の何れを指すのでしょうか?
  2. 濡れ又は漏水の具体的な確認方法として、釘を抜いて試験片と耐水合板の間を確認するのでしょうか?それとも、釘が刺さったままの状態で耐水合板とプラスチック発砲板の間を確認するのでしょうか?
  3. プラスチック発砲板とは、いわゆる発砲スチロールのことでしょうか?

以上、宜しくお願い致します。

A9

この度は当工業会にお問い合わせをいただきまして誠に有難うございます。
早速ですが、下葺き材の釘穴シール性の試験方法についてお答えします。

  1. 「下地」とは、図4の試験片、耐水合板またはプラスチック発砲板等の何れを指すのでしょうか?
    ⇒下地は耐水合板になります。
  2. 濡れ又は漏水の具体的な確認方法として、釘を抜いて試験片と耐水合板の間を確認するのでしょうか?それとも、釘が刺さったままの状態で耐水合板とプラスチック発砲板の間を確認するのでしょうか?
    ⇒釘もしくはステープル釘が刺さった状態で観察します。別紙資料をご参照ください。
  3. プラスチック発砲板とは、いわゆる発砲スチロールのことでしょうか?
    ⇒釘が耐水合板を貫通する際、合板の下側にスペースを設けるために発泡板を敷きます。
    合板を抜けた釘の周りにスペースがないと水の貫通の確認が難しくなります。
    穴が空いたものがあれば発泡スチロールでも大丈夫です。

以上、何かご不明な点があれば再度お問い合わせ下さい。よろしくお願いします。

【対応分野:】

Q10

アスファルト防水(A-2)を施工するに当たり、下地が鉄板(SUS304,t=6mm)でも施工可能でしょうか?

A10

この度は当工業会にお問い合わせをいただきまして誠に有難うございます。
早速ですがお問い合わせにお答えいたします。

アスファルト防水の施工は可能です。但し、次の点をご確認ください。

  • 防水工事は下地の上に乗って作業をしますが、今回は上に人が乗ることは可能ですか?
  • 下地がステンレス板のようですが表面がスベスベで滑らかな場合にはアスファルト防水層の接着がよくありません。
    そこで、防水仕様を第1層目の防水層を改質アスファルトルーフィング(常温自着付き)に変更していただき、下地への接着性を改善する工法にされてみてはどうでしょうか?
  • 詳しいことは防水施工業者にご確認ください。
  • プライマーは水系ではなく溶剤系をお使いください。

【対応分野:】

Q11

改質アスファルトルーフィングシートのシワとはどの様な状況を指すのですか?

A11

この度は当工業会にお問い合わせをいただきまして誠に有難うございます。
早速ですがお問い合わせにお答えいたします。

シワは表面上に出来る筋目ではなく、「シートの補強材に達する線状の凹み」の事をいいます。