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建築防水分野

改修編

診断から仕様決定まで

改修工事のポイント

防水の改修工事は一般的には以下のように進みます。

スタート

 

調査
◇既存の状況 ◇漏水の有無 ◇納まり不具合 等

 

診断・判定
◇仕様・工法の選定
環境、コスト、相性を考慮して最適な工法を選定

 

工事実施

 

完成

※改修工事のご依頼は専門業者にご相談ください。
専門業者が分からない場合にはアスファルトルーフィング工業会(ARK)にご連絡ください。


改修前


改修後

「かぶせ工法」とは

改修工事には既存防水層を撤去して新たな防水工事をする方式と、既存防水層の上に新たな防水層をかぶせる方式があります。

かぶせ工法のメリット
  • 撤去による廃材発生量削減
  • 既存防水層の機能を継続活用
  • 施工中の漏水危険性小

既存防水層を撤去する方式には改修工事に付随して騒音・養生・工期の問題が発生するため、現在では様々な要素から、かぶせる方式がもっとも多く採用されています。

アスファルト防水による屋根改修工事
  1. はじめに
  2. 用語
  3. 既存防水層の劣化現象
  4. 改修下地
  5. 既存防水構法に対する処置と改修防水構法適用の概念
  6. アスファルト改修防水工法の種類
  7. 材料
  8. 施工法

改修工事の概要




露出防水

保護防水








非撤去

既存防水層非撤去

撤去

既存防水層撤去

非撤去

既存保護層・防水層非撤去

撤去

既存保護層・防水層撤去
 



下地活性剤塗布
(撤去部は仮防水)

不具合補修・下地
処理・仮防水

既存目地処理・下地処理
(撤去部は仮防水)

不具合補修・
下地処理・仮防水

不具合補修・
下地処理・仮防水

 






新規露出防水施工

新規露出防水施工

新規露出防水施工

新規保護防水施工

新規露出防水施工

 

撤去工事が軽減でき、既存防水層の性能も活用が可能となります。施工中の漏水発生を低減できます。

改修に際しては各種防水の選定が可能です。既存防水層の劣化が激しい場合に採用します。撤去中の漏水対策が重要です。

撤去工事が軽減でき、既存防水層の性能も活用が可能となります。施工中の漏水発生を低減できます。

新築時と同様な防水施工が可能となります。撤去中の漏水対策が重要です。

屋上荷重の軽減がはかれます。太陽光発電システムなどの新規設置が可能となります。撤去中の漏水対策が重要です。

改修に適した防水工法

常温(粘着)工法
煙も臭いも出さない工法。改質アスファルトだから耐久性も十分です。

常温(複合)工法
塗膜材を使用して改質アスファルトルーフィングを貼り付けます。

熱工法
従来からの工法で実績No.1。防水の歴史はここから始まりました。

トーチ工法
溶融釜を使用しないので煙、臭いが格段に少ない、一歩進んだ防水です。

国交省 公共建築改修工事標準仕様書 改訂について(平成25年度版)

この度、公共建築改修工事標準仕様書(3章 防水改修工事)が改訂されました。
そこで、アスファルト防水の改訂内容についてその概略をご説明いたします。

1 . 公共建築改修工事標準仕様書(3章 防水改修工事)

今回の改訂点は次の通りです。

3節 アスファルト防水

A:新規に追加された防水材料
 ・部分粘着層付改質アスファルトルーフィングシート
 ・改質アスファルトルーフィングシート

B:新規に規定された工法
(a)屋根保護防水
P1B工法 B-3(絶縁工法)
P1BI工法及びT1BI工法 BI-3(絶縁断熱工法)
P2AI工法 AI-3(密着断熱工法)
P2A工法 A-3(密着工法)
(b)屋根露出防水
M4C工法 C-3,C-4(密着工法)
M3D工法及びP0D工法 D-3,D-4(絶縁工法)

※屋根露出防水絶縁断熱工法のP0DI工法、M3DI工法及びM4DI工法については、種別は変更ないが、使用材料に変更あり。


4節 改質アスファルトシート防水

A:新規に規定された工法
M3AS工法及びP0AS工法 AS-J4(常温粘着工法)

B:種別の呼び名が変更になった工法
M4AS工法 AS-1 ⇒ AS-TI
AS-2 ⇒ AS-T2(トーチ工法)
AS-3 ⇒ AS-J1(常温粘着工法)
M3AS工法及びP0AS工法 AS-4 ⇒ AS-T3
AS-5 ⇒ AS-T4(トーチ工法)
AS-6 ⇒ AS-J2(常温粘着工法)
M3ASI工法,M4ASI工法
及びP0ASI工法
ASI-1 ⇒ASI-T1(トーチ工法)
ASI-2 ⇒ASI-J1(常温粘着工法)
解 説

今回の平成25年度版の「3章 防水改修工事」は他の工種より改訂点が多く、特にアスファルト防水工法においては新規に環境配慮型アスファルト防水工法など数多く採用されました。

アスファルト防水はその歴史も古く、標準仕様書の中でも制定当時から中心的な役割を担ってまいりましたが、ここ数回の改訂作業においてはほとんど手がつけられず、建築学会仕様(JASS-8)や民間の防水仕様と大きな格差を生じることになりました。

そこで、今回の改訂では技術革新に対応した新技術・新工法等が反映された結果、アスファルト防水においては近来にない大幅な改訂となりました。

そこで、その改訂ポイントを簡単にまとめてみました。

<環境配慮型アスファルト防水>の採用

★防水材料、施工方法においてCO2の発生量を抑制し、地球温暖化の防止に貢献する

★改質アスファルトルーフィングを採用し貼り重ね層数の削減=省層化をはかる。

★「公共建築工事標準仕様書」に追加されたA-3、AI-3、B-3,BI-3工法が改修仕様書にも追加された。
さらに、C-3,4の露出密着工法もD-3,4の絶縁工法と一緒に追加され、防水改修工事における工法の選択肢が広がった。

★改質アスファルトシート防水においては常温粘着工法が採用され、防水工事現場における、臭・煙対策に有効な手段が整備された。

★露出防水において仕上げ塗料を標準化し、防水層の表面温度の上昇を抑えることで防水層の劣化を遅らせ維持・補修に掛かる材料・費用を抑制しエネルギー消費を抑える。

国交省 公共建築改修工事標準仕様書 (平成25年度版) 抜粋

3章 防水改修工事 3節 アスファルト防水

:新規追加/:名称変更

(a)屋根保護防水
  (1)P1B工法 屋根保護防水絶縁工法の種別及び工程
種別 B-1 B-2 B-3
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 砂付あなあきルーフィング 砂付あなあきルーフィング 部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート張付け
3 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.2 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.2 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
5 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
6 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 絶縁用シート
7 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 保護コンクリート
8 アスファルトはけ塗り 1.0 絶縁用シート    
9 絶縁用シート 保護コンクリート    
10 保護コンクリート        
(a)屋根保護防水
  (2)P1BI工法及びT1BI工法 屋根保護防水絶縁断熱工法の種別及び工程
種別 BI-1 BI-2 BI-3
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 砂付あなあきルーフィング 砂付あなあきルーフィング 部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート張付け
3 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.2 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.2 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
5 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
6 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 断熱材
7 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 絶縁用シート
8 アスファルトはけ塗り 1.0 断熱材 保護コンクリート
9 断熱材 絶縁用シート    
10 絶縁用シート 保護コンクリート    
11 保護コンクリート        
(a)屋根保護防水
  (3)P2AI工法 屋根保護防水密着断熱工法の種別及び工程
種別 AI-1 AI-2 AI-3
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 改質アスファルト
ルーフィングシート
アスファルト流し張り
1.0
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
5 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
6 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 断熱材
7 アスファルトはけ塗り 1.0 断熱材 絶縁用シート
8 断熱材 絶縁用シート 保護コンクリート
9 絶縁用シート 保護コンクリート    
10 保護コンクリート        
(a)屋根保護防水
  (4)P2A工法 屋根保護防水密着工法の種別及び工程
種別 A-1 A-2 A-3
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 改質アスファルト
ルーフィングシート
アスファルト流し張り
1.0
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
5 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0
6 アスファルトはけ塗り 1.0 アスファルトはけ塗り 1.0 絶縁用シート
7 アスファルトはけ塗り 1.0 絶縁用シート 保護コンクリート
8 絶縁用シート 保護コンクリート    
9 保護コンクリート        
(b)屋根露出防水
  (1)M4C工法 屋根露出防水密着工法の種別及び工程(その1)
種別 C-1 C-2
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
5 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 仕上塗料塗り
6 仕上塗料塗り    

*仕上塗料の種類及び使用量は特記による。

(b)屋根露出防水
  (1)M4C工法 屋根露出防水密着工法の種別及び工程(その2)
種別 C-3 C-4
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 改質アスファルトルーフィングシート
アスファルト流し張り
1.0 改質アスファルトルーフィングシート
アスファルト流し張り
1.0
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 仕上塗料塗り
5 仕上塗料塗り    

*仕上塗料の種類及び使用量は特記による。

(b)屋根露出防水
  (2)M3D工法及びP0D工法 屋根露出防水絶縁工法の種別及び工程(その1)
種別 D-1 D-2
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 砂付あなあきルーフィング 砂付あなあきルーフィング
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.2 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.2
4 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
5 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
6 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 仕上塗料塗り
7 仕上塗料塗り    

*仕上塗料の種類及び使用量は特記による。

(b)屋根露出防水
  (2)M3D工法及びP0D工法 屋根露出防水絶縁工法の種別及び工程(その2)
種別 D-3 D-4
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート流し張り
部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート流し張り
3 ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
4 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 仕上塗料塗り
5 仕上塗料塗り    

*仕上塗料の種類及び使用量は特記による。

(c)屋根露出防水絶縁断熱工法
  P0DI工法,M3DI工法及びM4DI工法 屋根露出防水絶縁断熱工法の種別及び工程
種別 DI-1 DI-2
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 アスファルトプライマー塗り 0.2 アスファルトプライマー塗り 0.2
2 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0 アスファルトルーフィング
アスファルト流し張り
1.0
3 断熱材張付け 1.0 断熱材張付け 1.0
4 部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート張付け
部分粘着層付改質アスファルト
ルーフィングシート張付け
5 改質アスファルトルーフィングシート
アスファルト流し張り
1.2 砂付ストレッチルーフィング
アスファルト流し張り
1.2
6 仕上塗料塗り 仕上塗料塗り

(注) 1. 改質アスファルトルーフィングシートは露出複層防水用 2. 仕上塗料の種類及び使用量は特記による。

(d)屋根露出防水絶縁工法
  P0AS工法 屋根露出防水絶縁工法の種別及び工程
種別 AS-J4(常温粘着工法)
工程 材料・工法 使用量
(㎏/m2)
1 プライマー塗り 0.2
2 部分接着用シート
3 粘着層付改質アスファルトルーフィングシート張付け
6 仕上塗料塗り 0.3

(注) 粘着層付改質アスファルトルーフィングシートは露出複層防水用R種、2.0mm以上  仕上塗料の種類及び使用量は特記による。